この胸の奥の奥の奥の奥に 溜まり込んで固まった黒い砂は 誰にぶつければいいのだろうか この感情は どうやったら消化できるのだろうか この痩せこけた身は どうやったら愛することができるのだろうか

黒い砂でできている僕を 僕は抱きしめることすらできない 強く抱きしめようとすると 黒い砂の濁流に流されてしまう 僕はまだ 僕の黒い砂を受け止めきれないでいる その黒い砂に触れるたび 身は震え 手は竦み 無音の悲鳴を上げる 僕は僕自身に恐怖を覚えている

真っ白な天井を ただ一人で見つめる数多な瞬間を 僕は乗り越えることができるのだろうか