僕がひどいことを言った 君もひどいことを言った ひどいことがぶつかり 火花を散らした
君の宝石はこなごなだ 僕の衣裳はズタズタだ 互いの傷を見つめ 僕らは攻め合い 責め合い 愛をせがみ合った
キタナイ子だねと 君が言い捨てた 背中の傷を舐めて 僕は旅に出た
僕を見つめてと 一人になった子犬は強く唸った 僕を見つめてと 独りになったバラは静かに叫んだ
ひとり旅は寂しいな 君は今どうしてるだろうか そのトゲに刺さり 血を流す感触は なぜこんなにも懐かしく 愛しいのだろうか
この旅の果てに 君がいた